常設・発心のあゆみ 『発心夢体結成の秘話』      順 路
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『ある男のひらめき』
 
 ある男が大学野球を観戦している時ふとこんな事を思った。
 「守備範囲が広い者はセンター」
 「肩が強い者はライトへ」
 「早く球を投げられる者はピッチャー」
 「頭脳的がプレーの得意な者はキャッチャー」
     :
 これは普段当たり前の事で、野球を知っている人なら誰でもご存じでしょう。
 当然、彼も野球は大好きで、この様な基本的なことは知らないわけがなかった。
 しかし、この時はなぜか改めてこの「適材適所」を美味く組み合わせ一つのもの
 (ゲーム)を作り上げている野球に一つのひらめきを感じたのである。
 彼の周りには、「詩を書きつづる者」「コンピュータ関係に強い者」
 「しゃべりが上手な者」…というように、
 自分を表現できる物を持っている友人が多く、彼もタイプライタの活字を利用し絵を描く
“タイプアート”を製作していた。
 それらを組み合わせ何かオリジナルな表現空間が出来ないものか…
 と考えるようになったのである。
                                  つづく…